出演者に聞く(9)
柴崎沙里の巻 (インタビュー/池野奏)
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舞踊団最年少ながら、多くの舞台経験を持つ柴崎沙里さん。持ち前の優美さに加え、「道成寺」では新たな魅力が開花しているようです。今後の活躍が期待される注目の人に聞きました。

―バレエを長くやっていたそうですね。

柴崎沙里(以下、柴崎):
はい。3歳で始めて、最終的にはバレエ団でプロのダンサーとして活動していました。パリに留学というか遊学もして(笑)

―子ども時代はバレエに夢中。

柴崎:
それが大きかったですね。ただ高校生の時に、舞台(演劇)を見始めて夢中になりました。松尾スズキさん、野田秀樹さん、劇団青い鳥、平田オリザさん、第三舞台…特に松尾スズキさんの世界は、ダークだけど新鮮で好きなんです。

―演劇とはどんな出会いがあったのでしょう。

柴崎:
高校の先生が、早稲田の劇研(早稲田大学演劇研究会)の出身だったんです。その先生は話も面白かったし、ビデオもたくさん貸してくれました。昔の舞台などもビデオで随分見せてもらったんです。

―実際、劇場まで観に行っていたのですか。

柴崎:
はい、やっぱり生で観るのが一番なんですよね。舞台のよいものを見ると、パワーをもらえる感じです。舞台に限らず映画でもそうなのですが、観て心を動かされると自分のエネルギーになる。生きていることを肯定されるというか。

―今回の「道成寺」では、柴崎さんの演劇にのめりこんだ経験が活きていると思いますか。

柴崎:
どうでしょうか。ただ、先生(佐藤浩希)の言うことが、(自分の好きな)演劇に近いところがあるなぁと、今回わかってきたんですよね。前は全然わからなくて謎だった(笑)

―これまでの作品よりも圧倒的に稽古の時間が増えているそうですが、食らいついていっていますね。

柴崎:
踊りに関して負けず嫌い、ってところがあるんです。バレエ時代はそれで嫉妬だらけになっていたけれど、今はとにかく私も作品を良くしたい、良いものを作り上げたいという一心です。

他のメンバーとも、とても良い関係。慣れ合うのは好きじゃないけど、それぞれに志が高くて、根っこで強く繋がっていると思います。仲の良さが裏目に出てしまったこともあったと聞きましたが、でも仲が良くて居心地がよいからここにいる、って人はいないと思います。

だってリハーサル辛いですから!
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自宅から片道3時間半の道のりを、週に何度も往復する柴崎沙里さん。仲間たちの心意気に刺激されながら、エネルギーの限り突き進んでいる姿はとにかく凛凛しいのです。
by dojoji | 2010-11-09 18:56 | 出演者

ARTE Y SOLERA(鍵田真由美・佐藤浩希フラメンコ舞踊団11月公演「道成寺」 制作スタッフのブログ
by dojoji
公演情報
11/27(土) 
15:00開演/19:00開演

11/28(日) 
14:00開演

@ル テアトル銀座

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お問合せ: サンライズプロモーション東京 
電話0570-00-3337

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